はじめまして 13期橋本和樹です。
普段は声優とアイドルの現場をふらふらしているオタクです。見かけたら仲良くしてください。
突然ですが、皆さんは二次元の歳をとらない世界線に誕生日って必要なのかって考えたことありませんか?今回のブログはそんな話です。
『はじめまして』なんて挨拶の後に昔話なんて大変恐縮ですが、私は2016年4月1日までラブライブ!のオタク、ないしはμ’sのオタク、南ことり推しとして生きていました。この書き方をするということはつまりその後μ’sの亡霊として…
それから5年、時は令和、ラブライブ!はスーパースター、内田彩は35(これマジ?)
2021年9月12日南ことりの11度目の誕生日。この日開催された内田彩さんの”AYA UCHIDA CHARACTER SONG LIVE『~chara・melt・room~』room303″に参加してまいりました。
9月12日に内田彩さんのキャラソンライブ、何も起きないはずがなく…というか本来10周年の南ことりの誕生日に合わせて昨年企画されたのもが今年に延期されたもののためμ’sの亡霊としては流石に行かねばと覚悟を決め、とチケを取った次第でした。
そしてライブ当日、「なんで数年越しに内田彩の現場にいるんだ」なんてぼやきつつ会場の片柳アリーナへ。寝そべりぬいぐるみを抱えるオタクを5億年ぶりに観測し感動しつつ入場すると、会場は前後左右一席空いているコロナスタイルのため会場中央の席とはいえ比較的視界良好。そんな感じでステージのセットを眺めていたら数年ぶりに南ことりの歌が聞けるかもしれない実感からか緊張がマックスになりこの体たらく。
そんなことをしても開演は待ってくれないわけで会場BGMが止み、会場のライトが暗くなる。一音目を構えてるとまさかの「走り出すべりべりとれいん~♫」この前日に1公演、この日の昼に1公演あったものの事前にセットリストを見ないようにしていた自分としてはいきなり!?といった感じで走り出す俺になるところだった。
泣きながら推しジャンしてたのは内緒でお願いします。
そんな感じで開幕してしまった(?)内田彩のキャラソンライブは前半は作品ごとにブロックを形成した形で進行。アイマリンプロジェクトに始まり、けものフレンズ、ストライクウィッチーズ、その他出演作品諸々といった感じでいつだかに内田彩のオタクをやっていた身としては大満足なセットリストであった。個人的にトリニティセブンの”BEAUTIFUL≒SENTENCE”やチェイン・クロニクルの”ホメホメワンダホー”は非常に好きな曲だったのでかなり嬉しかった。
そして10分ほどの休憩とお色直しを挟み問題の後半である。「ことりちゃんの誕生日」であることを強調するMCから始まった後半はもちろんラブライブ!コーナー。個人的に、いや会場にいたオタクの大多数の本命だろう。
何から始まる、何かが始まるといった異様な空気感が会場を包む中、コールされた曲名は”告白日和、です!” 流石に絶叫が止まらない。南ことりと小泉花陽の曲ではあるもののやはり告白日和といえば、この声である。マジで大好きです。
そしてそのまま流れるように始まった曲は”小夜啼鳥恋詩” 南ことりの所属するprintempsの曲である。「籠の中に閉じ込めてあなただけのために~」で始まる俗にいうヤンデレのようにも取れる曲。そのあとにMCにて告白日和→小夜啼鳥のセトリにした理由について「テーマがあってことりちゃんへの愛を込めました」とのこと。愛が重すぎる…
そんなMCが挟まれつつ「次は盛り上がる曲!」とのこと。ことりのソロなり、ユニットで盛り上がる曲、”Anemone heart”?”ぷわぷわーお”!?なんて思案していたら少し貯めた後にコールされたのは「”Wonderful Rush”」 これまでのキャラソンライブで一度でも全体曲あったかと思い返すも知っている限りではない。それどころか意図的に避けているようにも記憶していた。それなのに”Wonderful Rush” 言わずと知れた南ことりがセンターのμ’sの曲である。これには流石に会場もどよめく。今回のキャラソンライブは”マジ”だと感じた瞬間であった。もうそこからは多動で足が地に付かなく(?)なってしまい…「Let’s go 遠くにSuperjamp」で跳んだ高さで多分世界取れるくらい打点が出ました。
そして「時間を巻き戻したいと思うこともあるけど、きっとそう思って思い返すことも青春なんだと思う」(意訳)というなんともμ’sらしいMCを挟んで始まったのが”きっと青春が聞こえる” ラブライブ1期のEDであり、ライブの〆にもよく使われたこの曲にはなかなかの思い入れがあったものの、夢にも歌うとは思っていなかったので完全に不意打ちで視界が滲む。収まってきたと思ったら内田彩さんがEDのアニメーション映像リスペクトで、今回声が出せないから鳴り物でと制作されたグッズのマラカスを振っているのが見えて完全にダムが崩壊しました。マラカス振ってるのを見て号泣するなんで後にも先にもここだけだと思う。
そして涙もやむ頃、「こんなご時世だけど、明るくね。最後の曲です。一緒に踊ってください!」という前振りで始まったのは”SUNNY DAY SONG” 映画にて使われたμ’sの、スクールアイドルみんなの曲である。簡単な振付をしており元々ライブでやる際に「こうやってね~」と振付講座が挟まれてみんなで踊る曲ではあるものの、もう何年もやってないので覚えているはずもなく…と思ったが思ったよりも身体が覚えているもので久しぶり感覚に枯れたと思った涙がまた出てきて本当に最初から最後まで泣くだけのオタクに。
涙に興奮でそこからの記憶が怪しく曲が終わってからMCが少し挟まっていた気がするものの思い起こせる次のシーンは退場していく内田彩さんと鳴りやまない拍手である。そして拍手が弱まっていく中、声が出せないなりの手拍子によるアンコールが始まる。そしてしばらくすると「まだ帰らないの?」とステージ中央のセットの扉から顔を覗かせる内田彩さん。これには少しドキッとしてしまった。不整脈かな?
そして「じゃあちょっとだけね」とステージに再び立つ内田彩さん。そして「やってみたいことあるんだよね」「ことりちゃんの誕生日だからお祝いでロウソクみたいに」と普段ならサイリウムでのウェーブが始まるところで誕生日ならではといったMCが広げられる。そして
「本当に最後に一曲歌います」
「”スピカテリブル”」
まさかの曲名に本来聞こえないはずの歓声と零れる悲鳴が聞こえる。断末魔だったかもしれない。けどしょうがない、この曲2012年2月19日に横浜BLITZにて開催された『ラブライブ!μ’s First LoveLive!』以来、3493日ぶりの披露である。ましてやμ’sは既に大筋の活動は終了しており、1stにその場にいた1700人以外は生で聴けていない曲である。あの瞬間立っている人間より崩れ落ちた人間のほうが多かったように思えた。かく言う自分も立っていられなかったのは言うまでもない。μ’sの現役時代に一度も拾えなかった曲をまさか、まさか令和三年にFINALLOVELIVEから5年以上も経ってからこの最高の形で聴けることになるとは、と感無量であった。
このような形で最高のセットリストと熱意とキャラ愛を以て行われたキャラソンライブは幕を閉じた。ライブに来た人、誰に聞いても「よかった」と返ってくるだろうと確信している。なかなかそんなライブはないと思うがそのくらい良かった。
11年間も『南ことり』という1人のキャラクターを背負い続け、公式が大々的に何もしないならと1キャラの10周年の誕生日を祝うために準備し、1年延期することとなってもめげずに開催する声優が他にいただろうか。そこまでのキャラ愛を持っている人間が南ことりの声を当てていることに南ことり推しだったオタクとして感謝の言葉が止まらない。内田彩さん、本当にありがとうございます。
キャラソンライブなので権利的に難しいところも多いと思いますが、非常に良いライブであったのでアーカイブの購入または映像化よろしくお願いします。
ここまで長々とライブレートを書いてきたが、本題に戻すと
『皆さんは二次元の歳をとらない世界線に誕生日って必要なのか』
捻くれたソシャゲのオタクなので集金日程度に思っていたため不要であると考えていた。しかし今回のように何年経っても年に一度そのキャラについて思い返す機会であり、こんなライブのように何かあるかもしれないと思うと良いものだなと今回のライブを見て、内田彩さんのMCを聞いて感じた。
おしまい。